波よ聞いてくれ あらすじ
舞台は北海道札幌市。どこにでも居るような女性の鼓田(こだ)ミナレはスープカレー屋さんでアルバイトをしています。ある日、飲み屋で偶然知り合った麻藤という男性に失恋話をします。
この麻藤という男性、実はFMラジオのディレクターだったのです。そしてミナレの恋愛話をひそかに録音していて、それをラジオで流したのです。これをバイト先で聞いてた本人がラジオ局へ駆けつけ、放送をやめるように言いました。が、麻藤はその穴埋めとしてミナレに”喋ること”を求められて番組の最中アドリブでトークを披露することになったのですが・・・。
ミナレの番組は”失敗を挽回したい人が集まる人生リハビリ番組”として方向性が決まり、それからミナレはラジオのパーソナリティーとして活躍することになります。
というお話になります。
波よ聞いてくれ 査定価格・中古販売価格
波よ聞いてくれ査定価格(1巻)・・・~13円
波よ聞いてくれ中古販売価格(1巻)・・・93円~
波よ聞いてくれ中古販売価格(全巻1~3巻セット)・・・1,911円~
作者 沙村広明 その他のコミックス
1993年月間アフタヌーンでデビュー!を果たした沙村作者。異色の時代劇”無限の住民”がデビュー作で代表作。
無限の住人・・・1993年~2012年まで長期連載されたコミック。舞台は日本の江戸時代・・・なのですが、奇抜な衣装や独創的な武器が出てくるのが特徴です。主人公は”血仙蟲”と呼ばれる蟲?を体内に宿しているので不老不死!剣客集団に両親を殺され、実家の剣道場をつぶされてしまった少女のお話。この少女が両親の仇討ちをするために不老不死の男に用心棒を依頼。そして依頼を受けた男(万次)と少女(凜)は剣客集団に戦いを挑みますが・・・!
全30巻で最終巻は2013年2月22日刊行でした!
2008年にアニメ化され2016年に舞台化、そして今年木村拓哉主演で映画化もされます!!
波よ聞いてくれ 感想
・突っ込み体質が読んでてスカッとするかな!?
という感じです。基本的に下品な感じの女性なのですミナレ。ですので、こういう下品でサバサバとした女性が好きな人は本当に楽しめる作品になっていると思いました。
あと、ミナレって別にそこまで美人じゃないんです。なんか本当その辺にいそうな女性という感じです。リアルでこういった女性がマンガに出てくるような発言していると「ちょっと痛いかな(笑)」と思えることでも、ミナレが言うとなんだか面白く見えるのも不思議です。「あー、こういうの居る居る」と思えますよ!!
・ラジオが好きな人も必見です!
波よ聞いてくれ、はラジオを題材にしているお話になります。今はスマホやパソコンでも簡単に気軽にラジオを聴けるのですが、このラジオ(の、とくに深夜ラジオ)のノリが好きな人もオススメです!
セリフの使い方とかは、コントというか落語というか、そういうのを文章で読んでいる感覚になります。このセリフが面白いから続き続きとサクサク読めてしまいます。
というか、全巻3巻しかないので、本当にあっという間に読み終えてしまいますよ!無限の住人を読んだことのある読者はきっと、「この作者、こういう話も書けるのか!」とビックリしてしまうかもしれません。セリフだけで笑えるって凄くないですか!?凄いと思います!!!
・ボケと突っ込みが激しく交差、疲れているときに一気読みしたくなるマンガ・・・だと思います!
ラジオの話、なんですけど、なんかぼけと突っ込みが激しく入り混じっているようなマンガなんです。疲れている~とか、最近笑いが足りてないな~とか、そういう時に読みたくなるようなマンガです。頭をフル回転させてガンガン文句を言って攻め込んでくるところとかこちらも読んでて面白くなってきてしまいます!!そして、読んでいると段々ミナレに共感して、ミナレを応援したくなってきてしまうので不思議!!
・ 波よ聞いてくれが向いている人
前作の無限の住人でハマった人、ラジオが好きな人、ボケと突っ込みを読みたい!という人にオススメです。
あぁ、でも、無限の住人とは違ってドロドログロ系ではないから、グロ系が好きな人はあんまり向いていないかもしれません。ラジオ局のお話なので!でも、セリフの言い方とかは本当に笑えるんで純粋に面白いマンガを探している人にはオススメです!!
波よ聞いてくれ まとめ
下品でガサツ、だけど頭の回転が速く突っ込みが上手いミナレ。ゲラゲラ笑う感じのマンガではないのですが、ところどころでクスっと笑えます。1巻でハマった人はきっと2巻3巻・・・と続けて集めたくなりますよ!
ラジオがテーマのお話なのですが、元々ラジオを聴いている人はもちろん過去にラジオをよく聴いていた人にも読んで欲しいと思いました。ラジオって聞くと古いイメージがあるのですが、実はそんなことは無いのですよ!!ていうか、本当のラジオで褒めてたしこのマンガ!
そしてテンポよくサクサクと物語が進んでいきます。テンポの速さ、セリフの言い回し、どれを取っても「初見さんにもオススメ!」なんです。 沙村広明さんのマンガを読んだことのない人、必見です。