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ふしぎの国のバード

 

ふしぎの国のバード あらすじ

 

ふしぎの国のバード

 

イギリス人の目からみた、懐かしい日本文化。

 


ディスカバージャパン・・・これは古き良き日本文化を取り戻すための物語になります。舞台は明治初頭の日本。東京から蝦夷(えぞ)まで地図のない道を旅したイギリス人がいました。

 

彼女の名前はイザベラ・バード。冒険家です。

 


彼女の目的はただ1つ。”滅び行く日本古来の生活を記録として遺すこと”です。イザベラは通訳である伊藤鶴吉を連れ、日本人ですら入り込んだことのない奥地へと旅を続けます。ふしぎの国のバードは、日本の良さ日本の魅力を凝縮したような一冊になっているのです。

 


そしてふしぎの国のバードは、イザベラ・バード著の”日本紀行”を元にしたコミックスになります。明治11年の6月~9月の東北~北海道、その後関西地方を描いています。既に”日本紀行”を読んだ事のある人でも楽しめる内容になっていて、日本紀行ではちょっと分かりづらい活躍なども細部まで細かく丁寧に描かれています。当時、日本人が使っていた物、言葉などもふしぎの国のバードで描かれています。

 

 

ふしぎの国のバード 買取査定価格・中古販売価格


ふしぎの国のバード買取査定価格(1~3巻セット)・・・~490円
ふしぎの国のバード買取査定価格(1巻)・・・1円~102円
ふしぎの国のバード中古販売価格(1~3巻セット)・・・2,010円

 

 

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ふしぎの国のバード 登場人物


主な登場人物は以下の2名になります。

 


イザベラ・バード・・・本作の主人公で”日本紀行”の著者でもあります。イギリス人の女性で世界的にも有名な冒険家。明治初頭、開国により遠からず失われてゆくであろう日本の江戸の文化を記録するべく日本を訪れ未開の地とも呼ばれている蝦夷を目指して冒険をします。

 


伊藤鶴吉(いとうつるきち)・・・通訳。バードが横浜で通訳兼旅の案内人として雇った日本人の青年です。バードからは”伊藤(イト)”と呼ばれています。

 

 

ふしぎの国のバード みどころ


当時の日本といえば、江戸などの大都市の文化は有名ですしその記録も沢山残っています。が、ちょっと田舎や奥地に入るとその当時の記録というのはあまり無い上にその話もあまり聞きません。

 


ふしぎの国のバードのみどころ、というのはあまり話しを聞かない地方の当時の生活の様子などを知ることが出来るところだと思います!

 

 

原作では嫌味たっぷりなオバさんとか言われているのですが、このふしぎの国のバードではそういった感じは一切なくしかもかなり若く描かれているので日本紀行入門編としてもオススメできるコミックスになっていると思います。

 


サクサクと読みすすめることが出来るテンポなので、1巻だけではなく3巻まとめて揃えて一気読みしたくなりますよ!日本の、田舎の文化や生活、明治になったばかりの日本の歴史などを知るにはかなり勉強になるコミックスです。

 

 

ふしぎの国のバード 感想


歴史ものが苦手・・・という人でも気軽に読むことが出来るのは、恐らくふしぎの国のバードの絵がきれいだからだと思います。少女マンガかな??というくらい、キレイに丁寧に描かれているのでよりリアルに当時の日本の歴史を学ぶことが出来ます。そうなのです、ふしぎの国のバードというのはただのマンガではなく学べる歴史コミックだと思うのです!

 


原作を読んだことのある人はもちろん、日本紀行を読んだことのないという方にもオススメできます。原作ではオバさんだけど、コミックでは若い女性として描かれているし、嫌味たっぷり~という感じもありません。ですので、純粋に歴史マンガとして楽しむことが出来ると思います。

 


イギリスと、日本の価値観の大きな違いについてもこの中でキレイにまとめようとしていないのも良かったです。キレイにまとめると「??」ってなりやすいから。でもふしぎの国のバードではそういうことは一切無いので、イギリスではこうなんだ、日本ではこうなんだ、と別々に考えることが出来ます。因みに、当時から日本は仕事熱心で子供を大事にしてて、親切な人が多くて・・・というのもここで描かれていますよ。こういうのを知る事が出来たのもこのコミックのおかげだと思いました。

 


明治になったからといって、突然全国で派手な(?)生活を送っているとかは全然なくて、東北の方では割りと原始的な生活を送っていることも知れました。やっぱり大都市の歴史ではなく地方の歴史の方が面白い!と思いました私は。読み応えもあるし本当にお勧めです!

 

 

ふしぎの国のバード まとめ


日本人の目から見た日本の歴史、ではなく、イギリスという日本から遠く離れた異国の目で見た生活や価値観の違いなどが描かれたコミックスになります。冒険ものが好きな人もそうですが、イザベラ・バード日本紀行を読んだことのある人にもオススメのコミック。100年以上の日本・・・の地方、当時どういった生活をしていたのか?などを知るキッカケにもなりました。

 


絵もきれいに描かれていて、イザベラ・バードは表情が豊か!

 

 

伊藤鶴吉はどこかクールな感じでその性格の違った2人のやり取りも面白いです。次はどんな旅なんだろう?どんな人が出てくるんだろう?ワクワクしながら読むことが出来るコミックです。